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僅差

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先ほどまで、大阪市住民投票の開票速報を見ていました。
結果は僅差で「都構想」否決。

前にも少し書きましたが、大阪府民の私としては、基本的には反対の立場だったので、とりあえずほっと胸をなで下ろしています。
ただ、その差が1%もないという、あまりにも拮抗した結果に驚いています。
数年前のアメリカ大統領選挙みたいに、開票やり直しになるんじゃないかと思われたほどです。

まあ、賛成、反対、それぞれ熟慮の上だと思いますし、私自身、100%反対だ、と言い切れるほどの確信がないのも事実です。
でも、それ以上に100%賛成だと言い切れる代物では到底ないと思われたので、もっと差が開くだろうと思っていただけに、意外でした。

最大のネックは、どちらを選択したとしても、将来バラ色を保証するものでもないし、同時に将来絶望を決定づけるものでもなかったということでしょう。
だから、現状に不満や不安がある人の多くは「とにかく変わるのなら」と賛成票を投じた人も多かったのだろうと思います。

けれど、今回のアイデアは、将来への投資や改革というよりはかなり「博打」「ギャンブル」に近いものだったように思えます。
行政区画や納税システムの変更は、そもそも非常に大きなリスクをもっているからです。
うまくすれば将来バラ色…でもその保証はどこにもない。

実は大阪には、バブル期に役所がこぞって「ギャンブル」に手を出して、大型開発や箱物に巨額の税金を投入し、結果的にそれらが不良債権化して市や府の財政を火の車にしてしまったという歴史があります。
H市長が二重行政の象徴だと揶揄していた官主導の大型開発が、私にとっては皮肉にも今回の「都構想」のギャンブル性とオーバーラップしていました。

ただ今回は、そのギャンブルにのるかどうかを住民投票にかけた点がまだ良かったと思います。
そして市民の結論は、とりあえずギャンブルにはのらない(実質的には半々ですけど)でした。

「役所は税金をギャンブルに賭けるべきではない」というのが、私の持論なので、この結論は支持できるとは思います。
人の金をあずかっている以上は、「大改革」よりもまずは「堅実に」だと思います。
改革には絶対金がかかりますから(都構想では、それがうまく行けば10数年後にはその費用を回収できて、利益がでる…としていますが、肉牛オーナーの勧誘なんかにも同じような文句がよく書かれています)。

でも常識的に考えて、これほどの僅差になるはずもないと思われましたが、そこにはやはりH市長個人の人気というものがすごく影響していたように思います。
でも、それってどうなの?とも思います。

考えてみて下さい。
もし今回の「都構想案」と全く同じ施策をH市長ではない別の人物が提案して住民投票にかけたとして、これほどの賛成票が入ったでしょうか?
みなまで言いませんが、施策そのものにそれほどの理(利)があったとはやはり思えないだけに、H市長個人が好きか嫌いか(好きだ!という人は積極的に賛成票を投じるでしょうが、嫌いだからといって、わざわざ反対票を投じに行く人は多くはないでしょうから)だけで、住民投票結果が左右されるのは、果たして「民主主義」と言えるのかどうか疑問ではあります。
議員選挙や首長選挙などのように「人」を選ぶ選挙ではないのですから。

選挙後半では、H市長は「否決されれば自分は政治家をやめる」という発言を繰り返しました。
つまりは自分を「人質」にとって、「施策」を選ぶ選挙を「人」を選ぶ選挙にすり替えようとしていたようです。
そのあたりは、私の目には「賢い」とも「汚い」とも両方映りました。

日本では、「死者にむち打つ」ことを美徳としない美意識があります。
実際、結果判明後の両陣営の会見はさばさばしたもので、「お互いにしこりがないように」という雰囲気を前面にだしていました。

でも、納税者さん、それでいいの? と思いました。
結局住民投票で否決されることになる施策策定のために、様々な業務に従事させられた大阪市、大阪府の職員の数、そしてその人件費は膨大です。
さらに、住民投票に限っても、まるで大阪市の財政を特定の政党が握ってしまったかのように、「都構想賛成」をよびかける宣伝活動・事務活動に「無制限」の税金が投入されています。

大阪市長の提案なのだから、大阪市が責任を持って(税金を使って)施策実現を呼びかけるのは合法だ、ということみたいです。
そして敗戦の弁を語る市長は笑顔で「納税者には申し訳ありませんが」と断りつつ(その認識あるんやんか)、多くの職員と税金を好きに使わせてもらって、僕につきあってくれてありがとう…と、ぬけぬけとのたまっておりました。

これって、かつて税金投入で巨額不良債権を作った役所のえらいさんたちと同じやんか…と思いました。
住民のためにやったことやねんから、税金投入して、それが返ってこなくてもこちらに責任はない…みたいな。
投入税金の返還請求訴訟とかできないのかな?とさえ思ったりしました。

まあ、とりあえず、嵐は去った感じなので、明日からは大阪の町も少しは落ち着くだとろう思います。

確かに大阪は、経済的にはまだまだ「借金」を返さないといけない立ち位置です。
でも、映画やドラマでもよくあるように、借金をかかえた人がそれを返すために「一攫千金」を狙うのと「地道に働く」のと…結局ひどいメにあうのがどっちで、ささやかでも幸せになれるのはどっちか…洋の東西や時代の新旧を問わず、その結論はだいたい一定しているように思うのは、私だけではないように思います。

(写真は、京都の西山で見つけた「空飛ぶルビー」、ベニカミキリです)
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katsuo8740

Author:katsuo8740
コスチュームフェチサイト「カツオ私設ギャラリー」を主催するカツオの近況報告スペースなので、一応「アダルト」ジャンルではありますが、メインはアニメ(その他)関連のよもやま話(独善的「語り」)です。

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