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科学の子

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また少しご無沙汰してしまいました。
気が付けば、巨大チ〇ポがブログのトップを飾っていたので、慌てて、最近思った事を書いてみることにしました。

つい先日は、連日の日本人のノーベル賞受賞でわいてましたね。
一応、科学の側の人間(のはしくれ)として、私も嬉しく、誇らしいです(魔術の側の人がいるかどうかは知りませんが)。
ただ、両受賞者の功績に関して、どれほどの日本人がその内容を理解できているのか?…すこし「上から目線」ではありますが、そのあたりが最近は心配のタネです。

地球上の生物種数は200万程度と言われていますが、これはあくまで科学的に生態が確認され、学名が付与された生物種数であって、特に線形動物(線虫類)とバクテリア(細菌類)については、種名確定されていない種がおそらく既知の数十倍から場合によっては数千倍以上生息していると推定されています。

医学生理学賞を受賞された大村氏の研究には、この線虫と細菌の両方が深く関わっています。
かつて、真菌類が出す細菌防除物質の発見が抗生物質の開発に繋がったように、今回、ある種の細菌類が出す線虫防除物質が、画期的な寄生虫駆除剤の開発に繋がったことが高く評価されました。
土や水の中に人知れず生息する無数の細菌類は、有用物質の宝庫だということがあらためて認識されることになりました。

また、物理学賞を受賞された梶田氏による「ニュートリノに質量がある」という検証は、それまでの素粒子論の根底を揺るがした大発見です。
私が中学時代に独学で勉強していたころには、ニュートリノは質量を持たない粒子とされていました。

ずばぬけた透過性をもつニュートリノが有質量粒子であるならば、質量の次元を許容しているエネルギー場としての「宇宙」存立の方程式が、また一つ複雑になると同時に、宇宙の誕生と終焉に関するシミュレーションに、さらに精度の高い変数を代入させることも可能となりました。

粒子になぜ質量があるのか? 質量をもつ存在である「物質」はなぜ存在するのか? …今回の功績は、なぜ宇宙と我々が存在しているのか?という緒言的な疑問に対する答えに、人類がまた一歩近づいたことを示します。

こちらは非常に基礎科学的な研究のようにもおもわれがちですが、ニュートリノの特性を知ることによって、X線でも透視できない原発内部の状況を透視したり、地球や他の天体の内部構造を把握したりと、応用分野でも非常に大きな成果をあげ始めています。

さて…
私としても、所詮はうわべの知識ではありますが、その発見の重要性や今後の発展性について論じることはある程度可能です。
全ての国民がそうあらねば…とまでは言いませんが、しかし現実問題として「ノーベル賞受賞すごい!さすが日本人!」と大喜びする一方で、その内容に関しては「難しいことはわからん。賢い専門家にまかせといたらいい」という風潮が、最近特に強いような気がして、脅威を感じます。

今、ノーベル賞を受賞されている方々は、私と同世代かそれ以上の、いわば「科学立国・ニッポン」時代の生き残りです。
別名「共通一次世代」とも言いますが、仮に文学部を受けるにしても、国公立大学や有名私学を受験するためには、国語や英語の他に必ず理科2科目の受験が義務づけられていました。

勉強するんなら、科学はできて当然…そんな時代が私のような多くの「科学好き」「科学の子」「素人科学者」を生み、それが裾野となって、この国全体の科学レベルを支え、押し上げてきたと言えます。

しかし近年、科学は科学者だけがわかっていればいいという風潮になってきているように感じます。
これは恐ろしいことです。
決して「科学万能」なんていうような非科学的なことは思いませんが、科学は言語とか食事とかと同じように、万人にとって必須の知識と思考法です。
例えば原発問題…

「原発怖い」「放射能怖い」…確かに怖いのですが、そこに科学的な知識や裏付けがまったくない国民の多さに愕然とします。
福島から疎開してきた子どもに対して「放射能がうつる」なんて言う非科学的な大バカものが存在すること自体、この国の国民の科学に対する脆弱化の現れと言えるでしょう。
原発反対派も推進派も、ともに科学的知識(核物理や放射線の生物影響の基礎理論すら)に極めて乏しく、イメージだけで暴走しているがゆえに、出口が見えず、また悲劇を繰り返す危険性すらあります。

ノーベル賞を取るような超専門分野は、さすがに最先端の科学者、研究者の職域だと思いますが、例えばノーベル賞受賞の新聞記事に非常にわかりやすく書かれた、受賞者の研究内容の説明を読んでも、その意味が理解出来ない…というのは、科学の国・日本国民としては困りものです。

先日、日本の大学ランキングが大きく下げているという記事を見ました。
もちろん、評価方法が妥当かどうかという疑念もないわけではありませんが、今、ノーベル賞ラッシュでも、はたして20年、30年後はどうなっているのかと考えると、不安を禁じ得ません。

特に若い世代を見た時に、優秀な人は確かに優秀ですが、しかし世代全体としての「科学力」…つまりは「裾野」がどんどん狭くなってきているように感じられるからです。
「俺、科学苦手」「理科は嫌い」「難しいことは専門家にまかせる」
…一部の優秀な人と、大部分の「ようわからん人」の国になってしまうことは、科学に限らずどんな分野でも「滅びの道」だと思えてなりません。

まさに「鉄腕アトム」と共に生まれてきた「科学の子」世代だからこその、最近の心配ごとを書かせていただきました。
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katsuo8740

Author:katsuo8740
コスチュームフェチサイト「カツオ私設ギャラリー」を主催するカツオの近況報告スペースなので、一応「アダルト」ジャンルではありますが、メインはアニメ(その他)関連のよもやま話(独善的「語り」)です。

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