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黄金のアデーレ

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本日は、梅田に映画を見に行ってきました。
「黄金のアデーレ 名画の帰還」という洋画です。
私が非常に愛している19世紀末ウィーン分離派の画家、グスタフ=クリムトの作品の中でも超代表作の一つ「アデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像」(かつては「黄金の女」と呼ばれてました)を巡るお話です。

全面に金箔をあしらった非常に装飾的な表現と、どこか別の世界を見つめるような女性のあまりにも超越的な表情描写…非常に独創的で、しかも西洋にも東洋にも通じる美の潮流を感じさせる名画です。

私はこの絵を、ウィーンのベルベデーレ宮まで何度も見に行きましたが、実は今はもうウィーンにはなくてニューヨークにあります。その経緯が語られる映画で、美術史ファンにとっては非常に興味深い内容だったし、ナチによるホロコーストと美術品略奪という歴史的事象を扱った作品としても、非常に内容の高いものだったと思います。

ナチ政権下で略奪された名画を、オーストリア政府がどさくさにまぎれて「国の宝」として美術館に飾っていた…それを、アメリカに亡命していた所有者の家族が、60年の時を経て、国家を相手取った訴訟によって取り返すというお話です。

面白かったのは、訴訟の中でアメリカ政府の役人が
「この種の訴訟が認められれば、逆にアメリカ政府がいろんな国から(例えば日本とか)訴えられて国際紛争になりかねない」
と意見陳述したのに対し、最高裁判事は原告の女性に対して
「アメリカが国際紛争でややこしいことになったらあんたのせいだと言っとるが、どうしますか?」
とユーモアたっぷりに尋ね、法廷が笑いに包まれるというシーンがありました。

良くも悪くもさすがはアメリカ。
政府の都合で、司法の正義と独立性を曲げるなんて事は無いという、ゆるぎない姿勢が、判事の威厳に満ちた姿から感じられました。
どこぞの国の司法は、憲法をないがしろにする権力者に対して、どこまで戦い抜けるものか…かなり心細い気はします。

また、主演のヘレン=ミレンが格好よかったです。
あんな格好いいおばぁちゃんに会ってみたいものです。
どこが違うのかを考えてみると、背筋がピンとのびて、非常に姿勢がいいこと。
人間年をとっても姿勢が良ければいつまでもかっこよくいられるんだなぁと感じました。
私も明日から猫背返上です!

あと、映画館に行くと楽しみみなのは「近日上映」作品の宣伝ですが、邦画が非常に多いものの、どれも「もうすぐ死ぬ…」「死んだ友に…」「子どもを殺されて…」みたいな、「死」で観客の涙を釣ろうというような作品ばかりでうんざりです。
「人が死んで悲しい」を「感動」にすり替える技法は、いい加減にして欲しいと思いました。
ま、いいですけどね。私は見ないですから。

注目映画は1月公開の「ブリッジオブスパイ」でしょうか。
久しぶりのスピルバーグ「監督」作品で、主演トム=ハンクス、脚本コーエン兄弟、という、まずハズレはないでしょうという布陣です。
もちろんスターウォーズも気になりますが、特別料金とるし、そのうちTVで見ます。

来年は、良い映画をたくさん見たいものです。
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katsuo8740

Author:katsuo8740
コスチュームフェチサイト「カツオ私設ギャラリー」を主催するカツオの近況報告スペースなので、一応「アダルト」ジャンルではありますが、メインはアニメ(その他)関連のよもやま話(独善的「語り」)です。

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